久高島を訪れる前、「写真を撮っても大丈夫なのかな?」って、ちょっと不安になりますよね。
実は“久高島が写真禁止”ってよく聞くけど、どこまでが本当で、どんな理由があるのかは意外と知られていません。
この記事では、なぜ“久高島が写真禁止”と言われるのか、その背景や実際の注意点をわかりやすく解説します。知らずに失礼をしてしまわないように、まずはここから知っておきませんか?
- 久高島の写真禁止エリアと、文化的にNGとされる背景
- 観光前に知っておきたい立ち入り禁止区域とその意味
- SNS投稿でトラブルになりがちな暗黙ルールの具体例
- 地元の人が「撮らないでほしい」と思う本当の理由と配慮方法

久高島が写真禁止は本当?観光前に知るべき文化と禁止エリアの実態

久高島では「写真禁止」とされる場所が数多くあります。事前にルールとマナーを知ることが、トラブルを避ける第一歩です。
- 久高島の写真禁止場所一覧|観光客が注意すべき主要スポットとは
- 風葬写真を撮ってはいけない理由|信仰と伝統への配慮
- 立ち入り禁止エリアとは?
- 暗黙のルールに注意|看板がない場所でもNGなケース
- 男性禁止の場所はある?
久高島の写真禁止場所一覧|観光客が注意すべき主要スポットとは
久高島には「撮影禁止」と明示されている場所は少ないですが、信仰の対象となる御嶽(うたき)や風葬所の周辺では写真撮影や立ち入りを控えるべき重要なエリアが存在します。
公式サイトや地元情報を確認することが、観光客にとっての最低限のマナーです。
主な撮影禁止・立ち入り禁止エリア
- フボー御嶽:久高島で最も神聖とされる御嶽で、完全立ち入り禁止。看板やロープで区画されるが、騒音・撮影もNGです。
- イシキ浜:古代からの祭祀場で、「選ばれた者のみが足を踏み入れられる」とされる場所。観光客は砂浜への接近を避けるべきです 。
- ハビャーン(カベール岬):アマミキヨ伝説にゆかりのある聖域。明示された禁止区域ではないが、節度ある対応を求められます。
- その他御嶽・拝所:島内に数十箇所存在し、撮影はもちろん祈りの場として立ち入らないことが基本です 。
- 風葬所(西海岸):肉体を葬る場所として神秘視され、写真撮影・近づきもタブー視されています 。
これらの場所には立ち入り禁止の標示があるケースもありますが、看板がなく暗黙の領域となっている箇所も多数あります。
風葬写真を撮ってはいけない理由|信仰と伝統への配慮
久高島ではかつて風葬(死者の遺体を洞窟や崖で風化させ、後に洗骨する習慣)が1960年代まで続いていましたが、当時地元の伝統や信仰の中心的行為だったことから、写真撮影は禁止されています。
特に、1966年に芸術家・岡本太郎が撮影した写真が公表されたことで、島民は深く傷つき、墓荒らしのような行為として文化的タブー化しました。
風葬墓は故人への敬意と家族の祈りが込められた「神聖な場所」です。写真を撮る行為は、その敬意を踏みにじり、故人や遺族、島全体の信仰心を侵害する可能性があります。
このため、無断撮影は風葬に対する重大な無礼と見なされ、立ち入り禁止とともに撮影も強く戒められています。
また、風葬の場として知られる岩窟や崖などは、現在ほとんどが閉鎖・コンクリート封鎖され、観光客の立ち入りも固く制限されています。これは撮影や墓荒らし行為の再発を未然に防ぎ、島の神聖な土地を守るための措置です。
立ち入り禁止エリアとは?
久高島では、島全体が聖域とされており、観光客が自由に歩ける場所は限られています。特に「御嶽(うたき)」や拝所などの祭祀場は立入禁止が厳しく、文化的価値を守るための措置です。
旅行前にしっかりと確認して、敬意ある行動を心がけましょう。
主な立ち入り禁止エリア
- フボー御嶽:
島内で最も神聖とされる聖地で、「何人たりとも出入りを禁じます」と強く明示されており、観光客の立ち入りは一切禁止されています 。ガイド同行でも内部には入らず、入口から外観を拝観するのみです。 - イシキ浜近辺の拝所:
五穀発祥などの由緒を持ち、祭祀場として保護されています。海岸で遊ぶことや記念撮影は規制されています 。 - カベール岬(ハビャーン):
琉球開闢伝説にゆかりのある聖域で、祭祀日は完全に閉鎖され、ほかの日でも節度ある立ち入りが求められます。 - その他の御嶽・拝所:
島内には七御嶽をはじめ多数の聖地があり、それぞれ立ち入り禁止や撮影禁止区域があります 。
なぜ立ち入り禁止か?
立ち入り禁止区域は「島の神々や先祖の祈りの場」であり、文化的・宗教的に深い意味があります。観光客による無断侵入や写真撮影が絶えず、島民の懐に傷を残すトラブルも報告されています 。
また、公式案内では看板やロープで立ち入り禁止の警告が設置されていますが、SNS映えを狙った投稿が拡散し、文化的配慮を欠いた行動が後を絶ちません。
暗黙のルールに注意|看板がない場所でもNGなケース
久高島には看板やロープがないにもかかわらず、「撮ってはいけない」とされる場所が多数存在します。
地元の人々は、自らの信仰心と文化的配慮から「ここはやめておこう」と無意識に線引きしています。SNSで紹介されがちなウディ浜なども、例外ではありません。
実際、琉球新報は「インスタ目的で立ち入り絶えず」と報じ、地元青年団が注意喚起を続ける現状を伝えています。
また、観光客が「看板がないから撮影OK」と誤解し、御嶽周辺や集落の路地で無断撮影するケースが後を絶ちません。
これは文化侵害と受け止められ、島民の不快感にもつながります。島公式ガイドも「島におじゃまする気持ち」を強調し、看板がなくても敬意をもった行動を求めています 。
特に次のようなケースに注意が必要です:
- 森の中でひっそり佇む御嶽(うたき)や拝所の撮影
- 集落の日常風景や路地裏でのポートレート撮影
- 神事の翌日など、人の動きが落ち着いた場所での撮影
これらは、看板や柵がないからといってチャレンジするものではありません。久高島を訪れる際は、「撮らない・入らない」を基本に、島の文化を敬う姿勢を忘れずに。
男性禁制の場所はある?
久高島には、かつて男性の立ち入りが禁止されていた御嶽(うたき)が存在しました。
中でも「フボー御嶽(クボー御嶽)」は、従来は男性禁制でしたが、近年さらに厳格化され、 現在では男女問わず完全立ち入り禁止となっています 。これは聖地としての尊厳を守るための措置です。
沖縄県南城市の観光ポータルでも「クボー御嶽は男女ともに特別な儀式以外は誰も入れない」と明記されており、道の脇に設置されている案内板でも同様の説明がなされています 。
以前は男性だけが入れなかったものの、不適切な訪問者が増えたことで、最終的に男女とも立ち入り禁止エリアに変更されました。
また、この御嶽は琉球開闢(かいびゃく)の祖神アマミキヨが最初に上陸した聖地とされるため、その神聖性が非常に高く、国の史跡にも指定されています。
つまり現在は、すべての人にとって立ち入り禁止の場所となっており、写真撮影すらも許されていません。c
久高島の写真禁止にまつわるリアルな体験と現地での注意点まとめ
現地で実際に起きたトラブルや観光客の声から、写真撮影における配慮と理解が深まります。
- 実際に久高島で撮影トラブルに遭った体験談とは?
- よくある質問とその回答【撮影・立ち入りマナー編】
- 撮影するならここ!久高島で安心して写真が撮れるおすすめスポット
- 現地の人に聞いた「写真を撮らないでほしい」本当の理由
実際に久高島で撮影トラブルに遭った体験談とは?
久高島の聖域に関するルール違反はSNSに度々投稿され、地元では「インスタ目的で聖地へ踏み入る人が絶えない」と問題視されています。立ち入り禁止の御嶽で撮影する様子をSNSに投稿し、島民が注意したケースも報道されました 。
ある観光客はガイドも同行せずに「ウディ浜」と呼ばれる海岸へ降り、立ち入り禁止エリアで写真を撮影。結果、島民の青年団から直接注意を受けたそうです。
また、2022年には、全裸で聖域に入る動画をSNSに投稿した男性が話題になり、区長から「迷惑で罰が当たる行為」と厳しく非難されました 。
これらのトラブル例から、多くの人が看板がないから撮影OKと誤解し、SNS映えを狙った投稿を続けているのが現状です。
島公式サイトでは、「御嶽や拝所は心の拠り所なので、HPでルールを確認してほしい」と呼びかけており、観光客へ事前情報の重要性を強く訴えています 。
よくある質問とその回答【撮影・立ち入りマナー編】
- 「撮っていい場所」と「NGな場所」の線引きは?
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写真OKなのは、メーギ浜や集落周辺の風景など一般公開されたエリアのみです。御嶽・拝所などの聖域は、常に撮影&立ち入り禁止であるため、公式サイトのマップや現地の案内を確認しましょう
- 看板や柵がない場所は撮影しても大丈夫?
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いいえ。看板がなくても、地元では撮影を控えるべき暗黙の聖域があります。SNS映えを狙った撮影でトラブルになった事例も報道されており、慎重な行動が求められます 。
- 祭祀や儀式が行われるときは撮影できる?
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いいえ。イザイホーなどの神事は厳格に保護されており、撮影・録音・立ち入りすら禁止されています。詳細は地元サイトや公式ガイドで事前確認が必要です 。
- 民家や集落内でも撮影しても平気?
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水着姿で歩くのはマナー違反です。集落内での撮影や無断で私有地に入る行為は、地域住民から難色を示されることもあり注意が必要です 。
撮影するならここ!久高島で安心して写真が撮れるおすすめスポット
久高島では聖域を避けつつ、景色を美しく写真に収められる場所がいくつかあります。文化を尊重しながら、SNS映えも狙えるスポットを厳選しました。
ニライカナイ橋近くの展望台

南城市知念地区から久高島を望む絶景スポット。朝日や夕方の光で海のグラデーションが映え、風景写真を撮るには最高のロケーションです。
カフェくるくまのテラス

久高島を背景に珊瑚礁と海が広がるテラス席。食事と共にのんびり撮影でき、沖縄らしい南国感をそのまま写真に残せます 。
知念岬公園

島に最も近い陸上スポットで、パーキングすぐの展望台から久高島を正面に捉える撮影が可能。晴れた日はパラグライダーも飛び、ドラマチックな1枚になります 。
斎場御嶽・三庫理からの望遠ショット
世界遺産の斎場御嶽内、三庫理の切れ目越しに久高島が望めます。写真撮影OKで、神聖さと自然の融合がテーマです 。
テダ御川駐車場
比較的新しい絶景ポイントで、駐車場から歩かずに久高島を撮影できます。朝陽の時間帯が特におすすめ 。
これらのスポットは、久高島の文化に配慮しながら撮影できる安心な場所です。聖地エリアに踏み入らず、島の雰囲気を写真に込めて持ち帰りましょう。
現地の人に聞いた「写真を撮らないでほしい」本当の理由
久高島に暮らす方々に伺うと、「写真を撮らないでほしい」という声には、深い信仰心とコミュニティへの思いが込められていました。
信仰への配慮
「島の御嶽や拝所は、私たちにとって生活の一部。そこにカメラを向けられると、お祈りの邪魔をされている気分になる」という住民の声もあり、生活と信仰が密接に繋がっている場所では、無意識の撮影でも不快感を覚えるという説明がありました。
プライバシーや文化への配慮
民家や祭祀の集まりでは、写真によってプライバシーが侵される心配があります。また、島の伝統や祈りの場が安易にSNSに晒されることで、神聖な空気が失われるとの懸念も根強いです。
文化伝承と観光のバランス
地元ガイド曰く、「久高島は写真映えする景色が多いけれど、それよりも島に『敬意を持って訪れてほしい』」。文化的背景を理解せずにシャッターを切る行為は、表面的な観光にとどまり、地域文化の深さを損なう可能性があるといいます。
まとめ 久高島が写真禁止?
ここまでの内容を簡単にまとめると、久高島での写真撮影には思っている以上に注意が必要なんですよね。
久高島の文化ってすごく深くて繊細で、ただの観光地とはちょっと違う。だからこそ、ルールや空気を読む姿勢が大切なんだと実感します。
ポイントを絞ると以下の通りです:
- フボー御嶽やイシキ浜などの御嶽周辺は立ち入り・撮影ともに厳禁
- 看板がなくてもNGな“暗黙の聖域”が島内には多数ある
- 風葬跡や信仰の場では無断撮影が文化的冒涜と捉えられることも
- SNS映え目的の行動が島民の信頼を損ねる事例が実際に起きている
- 撮影可能なスポットもあるが、事前に公式情報で確認するのがベスト
観光のマナーって、「やっちゃいけないことを避ける」だけじゃなくて、「その土地の大切なものを知ろうとする気持ち」から始まるんだと思います。
久高島は本当に美しい場所ですが、写真だけじゃ伝えきれない空気があるんですよね。だからこそ、まずは敬意を持って向き合うことから始めてみませんか?
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